喧嘩

健康診断で、かかりつけの医院に行った。

「はい、心電図も、レントゲンも、・・・も、・・・も、
どこも悪いところはありませんね。
大丈夫ですよ」

そそくさと、いつもの通りのドクターのご託宣。
う~ん血圧ぐらい高くなっていないのかなあ、
なぜかとてもだるいのだけれど・・・

「先生、今グループの中でトラブルがあって、とても大変なんです。
健康にも良くないから、やめたほうがいいかなと思っているのですけれど」

「うん?何?どんなことがあったの?」
急に私の話を聞いてくれる体勢。え?聞いてくれるの?

思わず、胸につかえていた一部始終を話した。
繁盛している医院で、後に患者がいっぱいつまっているのに、
よ~く聞いてくれた。

聞き終わると、
「いや、それはやめないほうがいい。喧嘩したほうがいい」

?????

「僕なんかすごく喧嘩したもん。一生口きかないという喧嘩したよ。
議論だけじゃない乱闘した。5人も死んでる。すごい喧嘩だった」

「は?先生それっていつのことですか?もしやあの、学園紛争の頃?」

「そうです。あれは、セクトに入っているいないにかかわらず、
ノンポリだってなんだって、みんな喧嘩した。
すごかったですよ。いまだに、顔をあわせたって、口きかないやつがいますよ」

ドクターはまるで昨日のことのように語る。
思想信条のためには、命をかけて争ったのだ。

実際あの時代、樺美智子さんという女子学生がお亡くなりになった。
危険をいとわず、信念を持って闘った強い女性もいたのだ。

最近のひとは、すぐ傷ついたとか、傷つけたとか、
相手の気持ちだとかという感情論に走るから、議論に至らない。

議論しないと、お互いの考え方の理解にはいたらないと思うのだけれど、
感情論では先に進まない・・・

でも、結局非常な疲れを感じて、今日は吟行句会を欠席してしまった。
私も軟弱だなあ・・・

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