井上ひさし伝

『かの子の記』を読み終わると、桐原良光著『井上ひさし伝』に突入。
図書館の本のいいところは、期日までに返さなければならないので、
どんどん読んでしまうところである。

これが買ってしまうと、いつでも読めるという安心感から、
買ったまま、次の興味に移ってしまい、読まずに本棚の奥ということになりかねない。

惜しいことに、まだ若いのに井上ひさしは亡くなってしまった。
9条の会の呼びかけ人でもあった。

ひさし伝で素晴らしい箇所に出会った。

ひさしは1976年に短期滞在したオーストラリアで、
社会学者で哲学者で思想家のジョン・ローンじゃなくてロールズに、
大きな影響を受けたとあり、以下のようなくだりがあった。

「太平洋戦争を起こしたふつうの日本人に戦争責任はあるのか、
ないのかという問題を考えてくれたアメリカ人なんですが、
あのときの帝国議会の議員一人一人が正当に選ばれているとしたら、
日本人ひとりひとりにも責任があるという論なんです。
しかし彼が調べてみると、正当な選挙ではなくて選ばれた翼賛議会であって、
日本国民に責任はないという考えなのです」

として、かつて子どもたちに絶大な人気のあった、『ひょっこりひょうたん島』
制作のときの体験を述べている。

「喧嘩ではなくて徹底討論しているうちに、どちらも考えつかなかったような
第3の道があることに気付く、あるはずだと思うことですね。
それは国同士でも、会社でも社会でも、市民の中でも随所にあるでしょう。
多数派は少数派のことを考え、少数派は多数派のことを
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考えて、互いに相手側に立って考えてから自分の意見を出していくと、
じゃあこうしようか、という方向が生れる。
これが民主主義の真髄ではないでしょうか」

怒っているフクシマの人たち、原発の誘致に賛成した人もいるんじゃないの?
ずっと反対してきた人たちは言うかもしれない。

私の心の底にも、ときどきそういう疑いが首をもたげる。
しかし、真実は隠されていたんだよね。
目の前にパンをぶら下げられて、安全安全と騙され続けていたんだよね。


今日は3・11フクシマ忌で、あちこちでアクションがあったと思う。
メディアでもツナミやフクシマを報じている。

私も「原発どうする?!アクションinTAMA」に参加して来た。

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